2026 年
10月 神無月
October
皆さんは、毎日ご先祖さまのご供養の為に、ご仏壇にご飯とお水をお供えして、お花を飾り、ロウソクを灯し、お線香を焚き、合掌をしていると思います。これらのご供養には、ご先祖さまに感謝を伝えるだけではなく実はもう一つ意味があるのです。それは六波羅蜜といって、これらの供養をすることが私達自身の修行になっているということなのです。
まずお水のお供えは「布施」という修行徳目に相当します。水はあらゆる物や命を潤します。私達もように水のように相手を区別せずに見返りを求めず他者のお役に立ちましょうという意味です。次にご飯は、感謝の心を養い、心が安定する「禅定」に通じます。次にお花は「忍辱」という堪え忍ぶ修行に通じます。お花の美しさは心を和ませ、怒りを抑えてくれます。次にロウソクの灯明です。灯明は暗闇を照らす「智慧」の光であり、仏さまの「智慧」を表します。次にお線香です。お線香の香りは戒めを守り心身を調える「持戒」に通じます。お線香は絶えず一定の速度で燃え続けます。私達もこのお線香のように一心に弛まず「精進」いたしましょう。
栃木 薬定寺 齋藤幸榮