お寺からのメッセージ

2026

7文月

July

 一切の物事が変化して移り変わるように、人もまた移り変わるものです。
 どんなに賢く頭の良い子でも、善き道へ導く者が無ければ、その才能を世の為に使うことなく、道を誤って罪を犯すこともあります。正しい道を歩んでいたのに迷い、悩んで誤った道を進んで間違い、貪りの心を起こして欲に飲みこまれ、自らの怒りの炎に焼かれて、自分の尊い心に気が付けない・・・しかしそのような状況に在っても、何かの御縁で自分の誤った行いに気が付き、心から恥じて懺悔して世の為にありたいと仏の教えに順じて生き続ける時には、愚かなままではなく、賢く尊い存在と肩を並べるようになるのだ、というお大師さまのお言葉です。
 「自分流」は危ういものです。真言の教えをよく学び、考えて歩むことが肝要です。まずは身と心と言葉をよく調えて仏さまに手を合わせ、その仏さまと共に一日の生活をいたしましょう。真言宗の肝心です。

神奈川 東観寺 野村俊明