お寺からのメッセージ

1睦月

January

「蓮の花を見ては自分の心が清浄であることを知り、その実を見ては心に徳が備わっていることを思う」

という意味のお大師様のお言葉です。

古来、人間は、自然を眺めて暮らし、さまざまな人生の象徴を感じ取って生きてきました。

仏教では汚れなき蓮は悟りを表し、その蓮が生えている泥沼は煩悩を表しています。

現代人である私達も、自然現象から、意味を汲み取って生きていると言えます。

宇宙に遍満している仏は、自然を通して我々凡夫に、声なき説法を繰り広げています。説法は言葉だけでするものではありません。

精神的に疲れている時に、寺に赴き、静かに庭と向き合ってみるのはいかがでしょうか。心が清められるのが実感できるはずです。耳を澄ませば、心の中に仏の声が響くはずです。寺の庭は、単なる庭ではありません。私達に無言の説法をしてくれています。私達の心を耕してくれます。

 

高野山高校 校長 小野芳幸