2025 年
2月 如月
February
「居を高野の樹下にぼくし、神を兜卒の雲上に遊ばしむ、日々の影向を闕かさず、處々のゆいせきを検知す」
高野山にあがりますと入り口には高野山の総門でもあります「大門」という丹塗りの大きな門が建ってございます。
その大門の正面、中央二本の柱には「日日影向(にちにちようごう)文」の後、二句が柱聯(ちゅうれん)として掲げられてございます。
お大師さまは高野山の奥の院に身をとどめ、心は兜卒の浄土に遊行しながら、毎日欠かすことなくお姿を現し、処々を巡っては、私たちをお救いくださっているという意味でございます。
今もなお、私たちに寄り添って人々をお救い続けてくださるお大師さまに私たちはいったい何ができるでしょう。
日頃みなさまにはご自宅の仏壇にて、またご縁のお寺さんにてお大師さまをお参りされていらっしゃるとは存じますが、大門より高野山にお参りいただき、お大師さまに直に感謝の真心をお伝えいただいては如何でしょうか。
茨城 修善院 小島眞仁